賃貸物件に住んでいる人の中には、
「エアコンが古くなってきちゃったから交換したいな」
と思っている人もいるのではないでしょうか。
ただ、エアコンを交換するにしても、修理をするにしても、当然費用がかかります。
ではこの費用というのは、一体誰が負担することになるのでしょうか。この記事で詳しく見ていきましょう。
目次
古いエアコンにはどんな特徴がある?
まずは、古いエアコンには一体どのような特徴があるのかということについて、詳しく解説していきます。
騒音が大きい
古いエアコンというのは、どうしても騒音が大きくなってしまいます。
例えば、
- 「強」にした時に物凄くうるさい音が鳴る
- スイッチを入れるとエアコン全体が振動する
などです。
このような状態になってしまうと、エアコンの音が気になってしまい、快適な生活を送ることができなくなってしまうでしょう。
温度が不安定
そして、古いエアコンは温度が不安定になりがちです。
例えば、暖房を使用しているのに、急に冷たい風が流れてくる。というようなことも頻繁に起こります。
ただ、エアコンというのは、部屋の温度を一定に保ってくれる家電です。
部屋を暖めたいのに冷たい風が出たり、部屋を涼しくしたいのに生ぬるい風が出たりするエアコンは、エアコン本来の役割を果たしていないと言えるのです。
賃貸のエアコン交換費用の負担は契約書による
この記事を見ている人の中には、
「古いエアコンの取り換え費用の負担は誰になるの?」
と思っている人もいるでしょう。
結論から言ってしまうと、エアコン交換に関する費用負担は契約書の内容によります。
物件の契約書には、必ず設置設備に関する条項が記載されています。
多くの場合は、
- 経年劣化→大家負担
- 故意破損→借主負担
となっていることが多いです。
そもそも「エアコンが古い」という理由で交換できる?
今紹介したように、エアコン交換の費用は、経年劣化の場合は大家が負担してくれて、故意に破壊した場合は借主が負担するという形になることが多いです。
では、そもそもエアコンが古いというのは、経年劣化になるのでしょうか。
結論から言ってしまうと、残念ながら経年劣化とはみなされません。
古いエアコンが自然に故障してしまった場合は、経年劣化とみなされ、大家負担で交換を行ってもらえる可能性が高いです。
しかし、古くても問題なく使用できている場合は、借主負担で交換しなければならなくなることが多いのです。
賃貸のエアコンを交換する場合の注意点
続いては、賃貸のエアコンを交換する場合の注意点について、詳しく解説していきます。
これから紹介することは、実費でエアコンを交換する場合でも、大家負担でエアコンを交換してもらえる場合でも役立つ知識ですので、しっかりと目を通しておくことをおすすめします。
管理会社とよく相談をする
古いエアコンを交換したいと思った場合は、とりあえず管理会社に連絡をしてみることが大切です。
先程、
「ただ古いだけでは経年劣化と認められない」
と解説しましたが、製造から10年以上経過していて、
- 騒音
- 温度不安定
などのトラブルが見られれば、交換してくれる可能性が高くなるのです。
修理などの対応ができるか聞いてみる
ただ、管理会社に問い合わせをしても、交換に応じて貰えない可能性もあります。
その場合は、修理もしくはクリーニングの依頼をしてみることをおすすめします。
専門の業者に依頼して、部品の交換や内部の掃除などをしてもらうことで、騒音問題が解消されたり、安定した温度を保ってくれたりするようになることもあるのです。
勝手にエアコンを取り換えてはいけない
古いエアコンを交換したいと思った場合でも、勝手にエアコンを取り換えるということだけは避けましょう。
賃貸物件に住んでいる人の中には、
「家賃を払って住んでいるんだから、好きに設備を変えるのは問題ないでしょ」
と思っている人もいます。
しかし、賃貸物件にあらかじめ設置されている設備というのは、たとえ自分が家賃を払っていたとしても大家の物です。
自分は、「借りている」という扱いになるため、勝手に交換するのはNGなのです。
退去する時の所有権について確認しておく
様々な交渉の結果、実費で古いエアコンを交換することになったとしましょう。
ただ、その場合は退去する時の所有権について確認をしておくことが大切です。
実費でエアコンを購入すれば、そのエアコンは完全に自分の物ですので、退去する時にもっていってしまっても問題ありません。
しかし、そうすると、その物件にエアコンがない状態になり、大家は新しくエアコンを用意しなければならなくなります。
そのため、ほとんどの場合は、大家に買い取ってもらうという形になるでしょう。
ただ、大家の中には、
「残置物だから買い取りはしないよ」
という人もいるため、トラブルに発展してしまう可能性があるのです。
このようなトラブルを避けるためにも、エアコンを購入する前にしっかりと交渉をしておくことが大切です。
賃貸物件のエアコンのまとめ
賃貸物件のエアコンが古いと悩んでいる人はたくさんいるでしょう。
仮に古いエアコンを交換する場合、経年劣化であれば大家に費用を負担してもらえる可能性が高いです。
しかし、「古いだけ」だったり、自分で壊してしまったりした場合は、借主負担になることがありますので注意が必要です。
また、賃貸物件に備え付けられているエアコンは大家負担になりますので、勝手に交換をするのではなく、一度管理会社に連絡をしてみることをおすすめします。