この記事で分かること!
- 退去時の費用を抑えられる
- トラブルを未然に防ぐ事ができる
- 退去立会いがスムーズに進む
アパートを退去する際、高額な請求をされたらどうしようか、、、
そんな心配をしている人も少なくないはず。
実際にアパートの退去時にかかるお金は、予測がしにくいものです。
そんな退去費用をできる限り、安く抑える為の方法を不動産会社の視点で解説していきます。
現在入居中のアパートを退去予定の方、これから退去を考えている方、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
アパートの退去費用は何がかかる?
- タバコが原因のクロスの張り替え
- 不注意によるフローリングのヘコみや汚れ
- キッチンや風呂のカビ汚れ
- クリーニング費
- 畳の表替え
- エアコンクリーニング費用
このように、退去時にかかる費用はさまざまです。
また、修繕箇所については、立会い時に担当者が見て判断をするので、退去費用にはバラツキがでてしまうものです。
そこをふまえ、アパートの退去費用について解説をしていきます。
入居時は室内を撮影
まず入居前、荷物の搬入前に室内写真の撮影がおすすめです。
アパートは新築物件では無い限り、室内に軽微なキズや汚れがあって当然です。
特に水回りは新品に取り替えることもできないので、使用感が残っていることは多いです。築年数が古ければなおさら、、、
気になる箇所の写真を保存
使用感だけなら良いですが、案外キッチンなどはヘコみが残っていたりします。
軽度なヘコみであれば、直すことが少ないのが現状です。
人によっては軽度なヘコみでも、退去時の担当者によっては、軽度なヘコみでは無いかもしれません。
後々のトラブルを防ぐためにも、写真を残すと良いです。今ではスマホでサクッととれると思うので、入居時撮影をした画像はまとめて保存しておくのもおすすめですよ。
メモも残しておくと有効
写真だけでは心持たないと感じる場合は、メモをあわせて残して置くのもおすすめです。
ちょっとした入居時のチェックシートを作成して、「日付」「キズの具合」だけでもOKです。
大家さんとコミュニケーションをとる
入居中の大家さんとのコミュニケーションは重要です。
アパートの近くに大家さんが住んでいることも多く、アパート敷地内で大家さんと出くわすことも。
大家さんを見かけたら積極的にあいさつをしていきましょう。
引越し前の大家さんにあいさつがおすすめ
引越し前であれば、最初に大家さんにあいさつがおすすめです。
お部屋の内見時などは、大家さんとお会いすることも少ないはずです。
大家さんも「どんな方がなんだろう」と不安を感じているものです。
新生活スタートの前に大家さんにあいさつをするだけで、この先の新生活が上手く進むものです。
そんなこともあって、大家さんと良い関係が築ければ、退去時に何かと考慮していただけるかもしれません。
修繕できる箇所は自分で直す
入居中についてしまった傷は、退去時まで残しておく必要はありません!
自分で直してしまうのもおすすめ!
入居中に不注意でキズをつけてしまった、汚してしまった
軽微なキズなら、自分で直すことができたりします。
白いクロスの汚れなどは、しみ抜き材などで案外キレイになりますよ。
退去時はキレイに掃除をする
退去立会いは、家具や家電がすべて撤去した状態で行います。室内はすっからかんの状態です。
室内がカラになったら、必ず室内をキレイに掃除をしましょう。
退去立会いを行う担当者も、人です。
室内が汚い状態と、室内がキレイな状態では、立会いをする担当者の印象もガラッと変わります。
水回りは念入りに
水回りは一見汚れていても、掃除することでかなりキレイになります。
目尻などのカビ汚れなども、塩素系のハイターを利用すれば、見違えるようにキレイになります。
立会い担当者は、キッチンやお風呂などの水回りを見て、室内をどのような使い方をしていたかを判断しているのですよ!
玄関周りを特にキレイにする
玄関周りも重要です。訪問時、一番最初に見るところが玄関ですよね。
玄関で第一印象が決まったりします。玄関はお部屋の顔となる部分です。
第一印象はキレイであった方が、良いに超したことはありません!
不動産会社ではお部屋の案内時も玄関のキレイさに拘ることは多いです。やっぱり玄関がキレイだとお部屋全体の印象が良いんですね!
室内の匂い注意
玄関のキレイさも重要ですが、玄関ドアを開けた時の匂いも気にした方が良いかもしれません!
特に室内で喫煙をしていると、玄関ドアを開けた習慣に分かったりします。
当然、タバコのにおいがする場合は、室内の壁紙などを念入りにチェックすることになり、汚れている場合は原状回復の対象になることが多いです。
玄関と同じく室内の臭いは、室内の第一印象になります。
普段から、臭いにも気をつけた所ですが、中々難しい面もあります。その場合は、退去立会い日の当日だけでもしっかりと換気しておくと、違いますよ!
立会い後の見積もりを確認
立会い担当者が一通り室内のチェックが終わると、通常担当者より退去の修繕をする箇所の説明あり、後日退去費用の概算書が届きます。
(管理会社によっては、その場で費用の算出する場合もあります)
気になる箇所はしっかりと確認する
提示された概算書の必ず項目ごと確認をしましょう。
あまりにも高額な項目や、少しでも不明な箇所があれば、しっかりと確認をするようにしましょう。
また、万一はじめからついていたキズなどの請求があった場合は、写真などを提示していきましょう。
写真がなくても、立会い担当者に確実に伝えていきましょう。
あらかじめ国土交通省が公表しているガイドラインを参考にしておくのも良いでしょう。
■原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
貸主と借主が負担すべきものを知っておく
- 経年劣化や自然損耗は→貸主の負担
- 借主の故意過失は→借主の負担
とされています。
例であげると、借主の不注意で壁を汚してしまった場合は借主(入居者)の負担になりますが、壁紙が日焼けによる黄ばみは貸主(大家さん)の負担となります。
また、経年劣化には、減価償却や耐久年数といった考えがあり、壁紙なら6年エアコンも6年と一定の基準が定められています。
これらは国土交通省のガイドラインに記載があるので、一つの指標とするのが良いでしょう。
あと、入居時に取り交わした契約書をしっかりと確認するのもおすすめです。
修繕項目の相場を知っておく
- 1R・1K 20,000円~35,000円
- 1LDK・2DK 35,000円~55,000円
- 2LDK~ 50,000円~
- エアコン 9,000円~25,000円
- キッチン+α 15,000円~
- 表替え1枚 4,000円~9,000円
- 新調 1枚 7,500円~20,000円
- 6帖 45,000円前後~
- 8帖 55,000円前後~
- 10帖60,000円前後~
- 12帖70,000円前後~
ルームクリーニングは室内の状況で金額も変動します。
クロスなども天井の高さで変動します。
これらを目安として退去費用に不自然な価格になっている場合は、しっかりと確認をしてみましょう。
高額の支払いであれば専門機関に相談しよう
もし、納得ができないまま支払いを要求されてしまったら、専門機関(国民生活センターなど)に相談も考えてみましょう。
国民生活センターには、賃貸の原状回復に関する相談が多数、寄せられています。その数は年間10,000件以上です。
法的な措置とまではいきませんが、具体的なアドバイスなどをいただけるでしょう。
退去費用は始めに支払うプランにする
入居時に退去の費用支払う契約があります。
よくあるのはクリームニング費や修繕費、修理分担金と言った名目です。こちらは、入居時に、初期費用の一部として支払うものです。
退去時はあらかじめクリーニング費や修繕費として支払っているので、お金を支払う必要がありません。
有名なところだと、大東建託のアパートは定額クリーニング費などです。
一般的な日常生活での使用であれば、退去時に別途費用がかかることはありません。
入居時に支払っているので、退去に出費がかかることもなく安心です。
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契約時に内容を確認
退去時の費用を先払いだとしても、退去時に追加で費用を請求されては元もこうもありません。
そういったことを防ぐ前に、契約前に契約書の確認、不動産屋営業マンに確認はしっかり行ってくださいね!
アパートの退去費用のまとめ
- アパートの退去費用はの退去費用は
- 引越し時に室内写真やメモを残しておく
- 大家さんとコミュニケーションをしっかりと
- 退去前に直せる箇所は自分で行う
- 明け渡し前に室内をキレイに清掃、匂いにも気を付ける
- 立会い後の見積書は、担当者や大家さんに詳細を確認
- 納得ができない時は、生活センターなどの専門機関にアドバイスを
- 初回に支払うプランを検討する
アパートの退去費用は、どのぐらいが相場かもよく分からない部分だと思います。
昔は退去費用で泣き寝入りしてしまう人も多く、現在でも退去費用は高額請求されるもの、なんて噂も決して少なくありません!
今回、解説したポイントを少しでも取り入れて、退去時に「失敗したな」なんてないようしてくださいね!
入居した時と同じ状態に戻すための費用です。