お部屋さがしのお客様で多い条件の1つが「都市ガス物件」です。
最近は都市ガスよりもプロパンガスの料金が高いと知っている方が多く、毎月の費用を抑えることができるの都市ガスの賃貸物件を探される方が多いです。
- でも実際どのくらい違うの?
- プロパンガスのメリットはないの?
- 都市ガスのデメリットはないの?
といった質問を良くいただきます。
そこで、プロパンガス・都市ガスの具体的な料金の違いから、賃貸物件ならではのガスについての考え方を解説します。
毎月の光熱費のウェイトが大きい、ガス料金だからこそ、しっかり考え、納得のお部屋さがしをしていきましょう!
目次
ガスは何に使っているの?
光熱費と言われると一般的には電気料金・水道料金が目に浮かぶ人も多いんじゃないでしょうか。
そこでどうしても忘れがちなのがガス料金。
料理しないしガスは使わないから大丈夫!って思っているそこのあなた!
実は見落としがちなのがお湯なんです。
お湯はお風呂やシャワーで使いますよね。またお料理をされる方であれば、冬場にはお湯がないと大変です。
そんな毎日利用するがゆえに、ガス料金は結構かかることが多いんですね。
- 蛇口からお湯をだす
- お風呂を沸かす・追い炊きする
- ガスコンロを使う
プロパンガスと都市ガスの料金を比較
賃貸の場合は都市ガス・プロパンガスを選ぶことができません。
すでにアパートやマンションにガスが引き込まれており、大家さんとガス会社で契約をしています。
お部屋を借りる側は、毎月の料金を考え、できる限り都市ガスを選びたいところですが、、、
また、都市ガス供給は地域によって大きく異なり、以前都市ガスが供給されていなかった地域などは、未だにプロパンガスの賃貸物件が多かったりします。
そんなプロパンガスですが実際に都市ガスとどのくらい料金が違うのか見てみましょう。
出典: ガス料金等の現状ついて – 経済産業省
プロパンガスは都市ガスに比べ全国平均で1.86倍高い状況なんです。約2倍もです!
なぜそんなに違うのか。都市ガスはいわゆる公共料金となり、国や自治体に届出や許可制となります。
そのため、勝手に料金を設定することができないのです。
一方でプロパンガスは自由料金となります。法律で定められておらずプロパンガス会社が自由に料金設定ができるのです。
そのような理由からプロパンガス会社によって、料金が異なります。
また同じガス会社でも、契約内容によりマンション・アパート毎に料金が異なることも珍しくないんですよ。
プロパンガスなら家賃が安い!?
ここまでプロパンガスが平均して2倍近く高いのは分かりました。
でもガス料金だけで判断するのはちょっとまってください。
賃貸物件ならではの都市ガス物件・プロパンガス物件の違いがあります。
それは
・プロパンガスは家賃が安い傾向にある
・都市ガスは家賃が高い傾向にある
プロパンガスは全国に2万社あるといわれています。各社、自社のプロパンガスを利用してもらいたいですよね。
特に賃貸物件の場合、マンションやアパート1棟単位でのガス会社と大家さんの契約になります。1棟のマンションでお部屋によってガス会社が違うといったことはあり得ないのです。
そのため、プロパンガス会社はなんとか大家さんに自社のプロパンガスを導入してほしい。
そこで大家さんに対して、自社にプロパンガスを導入するメッリトや特別なサービスを行っていることが多いです。
例えば、お湯を使うときは必ず給湯器が必要です。給湯器はガス給湯器の場合はほとんどがベランダや外に設置されていることが多く、案外故障が多いのも特徴です。
新築時やリフォーム時に新たにガス給湯気を設置しようとするものなら、多額の購入・設置費用が発生します。
そこでプロパンガス会社は建物内のガス給湯気の無償貸与(リース)や無料での維持管理を行っているのです。
新築時やリフォーム時は、出費を抑えることができ、万一給湯器の故障があっても、大家さんの負担で費用が発生しません。
これは大家さんがアパート経営を健全にする中で魅力の一つとなるんです。
それに引き換え、都市ガスの場合は、ガス給湯の購入設置費用が大家さん負担となります。
同じように故障してしまった場合は、大家さんは多額の費用を捻出せざるを得ません。
このような理由から都市ガスの賃貸物件は共益費や家賃が高くなってしまうことが多いですね。
プロパンガスでもOK!?上手なお部屋さがし
プロパンガスと都市ガスの料金が違いは分かりましたか?
ここからは賃貸物件を探すうえで、ガスの違いをふまえて上手な探し方を見ていきましょう!
ポイントは3つ!
- プロパンガス・都市ガスに拘りすぎない
- プロパンガスでも総額家賃が安ければOK
- お気に入り2部屋以上迷ったら、都市ガスを選ぼう
・プロパンガス・都市ガスに拘りすぎない
物件を探すときに、条件で「都市ガス」限定でお探しされる方は多いです。
でも、都市ガスを絶対条件にする理由はなんですか?
それは、「毎月のガス料金を少しでも抑えるため」ですよね。
ガス料金は使用量に比例して金額が高くなります。そのため、家族で入居人数が多い場合は、お風呂などでガスを使う機会が多く、ガス料金が高めになります。
ですが、1人暮らしの方であれば、使う量も一人分になりますのでガス代はある程度予想がつきます。
まずは、物件を探すうえでは、「都市ガス」限定ではなく、その他の条件を優先して探していきましょう。
その上で、たくさん物件が出てきてしまうのあれば、そこで初めて「都市ガス」限定でふるいにかけると良いですよ!
・プロパンガスでも総額家賃が安ければOK
前項でプロパンガスは料金が高いことは分かりました。でもプロパンガスでも、毎月の固定費が安ければいいですよね!
毎月の固定費=総額家賃+ライフライン代(電気・水道・ガス)
固定費を下げる目的であればたとえ、プロパンガスでもその他が安ければ良いんです!
電気代・水道代はお部屋によっては変わることは少ないです(一部オール電化の賃貸物件であれば話は別です)
ガス料金以外で固定費を下げることができるのが、毎月の総家賃なんです。
そこで気になるお部屋がプロパンガスのお部屋でも、ガス料金をふまえたうえで家賃がお値打で、固定費が安ければOKと考えましょう!
それでは具体的に、一人暮らし都市ガス1ヶ月平均料金3,000円~5,000円です。
プロパンガス1ヶ月平均料金4,500円~9,000円(約1.8倍で計算しています)
差額で1,500円~4,000円ぐらいです。(ガスの使用量は季節やライフスタイルによっても大きく変動します)
このように都市ガス料金とプロパンガス料金の差額を考えたら、プロパンガスでもありかもと思いますよね。
実際、都市ガスですと共益費や家賃が相場より高めに設定されることが多いので、毎月の固定費で比較すると、間違いないお部屋さがしができますよ!
賃貸物件は家賃といった大家さんが設定した費用が発生するので、毎月かかる固定費を計算すれば間違いないです。
大家さんの巧妙なトリックも見破れますよ!
・お気に入り2部屋以上迷ったら、都市ガスを選ぼう
もし、ガスの種類を抜きに2つ以上のお部屋で迷った場合は、都市ガスがおすすめです。
プロパンガスと都市ガスでは、ガス料金の差があるのは当り前だからです。
でしたら毎月の費用が安い都市ガスなら間違いありません!
プロパンガスが都市ガス並みに安いことはあっても、都市ガスよりもプロパンガスが安いことは考えにくいですから。
まとめ
ここまで賃貸物件ならではのプロパンガスと都市ガスの違いを説明しました。
プロパンガスと都市ガスはご存じの通り、使用料金の違いがあります。
たとえ、プロパンガスでも家賃や共益費に注目していただくと、プロパンガスもありだと思ってもらえたかと思います。
お部屋探しの過程で迷いや悩みが必ずでてきます。それは、あなたが「より良い未来のため」にお部屋探しと向き合ってるからです。
あなたのぴったりな一部屋を見つけてくださいね!
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賃貸物件によっては都市ガスの3倍近く高いと聞くこともあります!
お料理などでガスをよく使う方は気をつけてましょう!