アパートの雨漏りは誰の責任?対処の流れや注意点を徹底解説!
築年数の古いアパートに住んでいると、雨漏りのリスクが高まります。
ただ、雨漏りをしてしまった場合、その責任は誰にあるのか説明できる人はどれくらいいるでしょうか。
きっとほとんどいないと思います。
そこでこの記事では、アパートで雨漏りが発生した場合は一体だれの責任なのか、対処の流れや注意点は何なのかということについて、詳しく解説していきます。
目次
アパートの雨漏りって誰の責任なの?
では早速、アパートの雨漏りは一体だれの責任なのかということについて、詳しく見ていきましょう。
入居者に過失がある場合
雨漏りの原因が入居者である場合は、基本的に入居者の責任と判断されます。
そのため、修理にかかる費用などを全額自己負担する必要が出てきてしまうのです。
ただし、アパートなどの賃貸物件に加入する場合は火災保険に加入するのですが、この火災保険に、
- 借家人賠償責任保険
が付帯されていた場合、水漏れの修理に関する費用を負担してもらえる可能性がありますので、確認してみることが大切です。
また、雨漏りの度合いによっては下の階の住人に迷惑が掛かってしまう可能性があります。
仮に雨漏りが原因で、下の階に住んでいる人の洗濯物を濡らしてしまった場合、賠償しなければならなくなってしまう事があります。
ただ、この場合も火災保険の、
- 個人賠償責任保険
が付帯されていた場合は、保険でカバーすることができますので、確認しておくことをおすすめします。
入居者に過失がない場合
仮に入居者に過失がなく、管理会社及び大家に責任がある場合、入居者が責任を負う必要はありません。
中には、建物の老朽化を見て見ぬふりする大家や管理会社などもあり、経年劣化により雨漏りが発生してしまうケースがあるのです。
このような場合は、大家と管理会社で相談をして修理をすることになりますので、安心してください。
雨漏りしたらどうすればいい?
では、仮に自分が住んでいるアパートで水漏れが発生した場合は、一体どうすればいいのでしょうか。
1:とりあえず写真を撮る
雨漏りが発生したら、まず先に写真や動画を撮影しましょう。
これは、後ほど管理会社や大家に、
- どの部分が雨漏りしているのか
- どの部屋で雨漏りが発生しているのか
ということを説明する時の証拠として役立ちます。
2:簡単な処置をする
その次に、雨漏りが発生している天井の真下にバケツを置くなどして、床が濡れてしまわないように応急処置をしましょう。
また、バケツだけだと、水がはねてしまい他の部分を濡らしてしまう可能性があるため、ビニールシートやゴミ袋などを下に敷いておくことがおすすめです。
3:管理会社に連絡をする
そして、証拠写真を撮影して、応急処置をしたら、次は管理会社に連絡をします。
また、中には上の階の人に直接伝えに行ってしまう人がいますが、これは避けるべきです。
なぜなら、トラブルの原因になるからです。
お互いにヒートアップしてしまい、トラブルに発展してしまうと、修理の段階で交渉がうまくいかなくなってしまったり、状況の確認がスムーズにいかなくなってしまったりする可能性があるのです。
アパートの水漏れ被害で泣き寝入りしないために覚えておくべきこと
アパートで水漏れが発生してしまった場合、入居者に知識がないと、大家や管理会社の責任であるにもかかわらず、入居者のせいにされてしまう可能性があります。
入居者が自分の責任ではない雨漏りトラブルで泣き寝入りしないためには、これから紹介することを頭に入れておくことが大切です。
家賃交渉の材料になる
アパートで雨漏りが発生し、それが入居者の責任ではない場合、家賃交渉の材料になります。
基本的に家賃交渉というのは、雨漏りの有無に関係なく行うことができるのですが、雨漏りが発生したことで、入居者が圧倒的に有利になる場合があるのです。
確実に家賃が下がるというわけではありませんが、雨漏りが発生した場合は、「このまま住み続けるから家賃を下げてくれ」とお願いしてみることをおすすめします。
自分の過失でない場合は賠償してもらえる
雨漏りによる水滴で、家具が汚れた場合や家電が壊れた場合、大家や管理会社に責任があれば賠償してもらうことができます。
入居者に知識がない場合は、
- 「家具や家電を賠償して欲しい」
と交渉しても、応じて貰えないケースがあります。
ただ、このような対応に屈する必要は全くないため、証拠写真をしっかり取って、損害賠償を請求しましょう。
間違っても勝手に修理をしない
雨漏りが発生しているのにもかかわらず、中々大家や管理会社が対応してくれないというケースも意外とあります。
ただ、このような場合でも、自分で勝手に修理をする事は避けましょう。
なぜなら、賃貸物件の所有者は大家ですので、大家の許可なく修理を行った場合は、規約違反になってしまう可能性があるからです。
まとめ
アパートで雨漏りが発生した場合、ほとんどの人がテンパってしまうでしょう。
また、「この雨漏りは誰の責任なんだろう」と思う人もいるはずです。
基本的に、雨漏りは入居者に過失がある場合は入居者の責任となり、入居者に何の過失もない場合は大家と管理会社の責任となります。
また、雨漏りの責任を押し付けられる可能性も0ではありませんので、先程紹介した注意点をしっかりと頭に入れておくことをおすすめします。