石油ストーブは、電気ストーブなどと比べると、すぐに部屋を暖めることができるため、冬の必需品とも言えます。
しかし、アパートに住んでいる場合は、この冬の必需品である石油ストーブが使えないこともあるのです。
この記事では、なぜアパートで石油ストーブが使えないことがあるのかということについて、詳しく解説していきます。
目次
アパートで石油ストーブが禁止されている理由は?
冒頭でも解説したように、アパートによっては利用規約で、石油ストーブの使用を禁止していることが多いです。
では、なぜ石油ストーブを禁止する必要があるのでしょうか。
その理由を詳しく見ていきましょう。
家事のリスクが高まるから
まずは家事のリスクが高まるからです。
石油ストーブというのは、他のストーブやヒーターと比べると、周囲の物に引火しやすく、実際に2014年から2018年までの間に、石油ストーブ関連の火災で57人が死亡しているのです。
このようなことから、火災を未然に防止するという理由で、使用を禁止している物件が多いのです。
一酸化炭素中毒の危険性が高まるから
石油ストーブというのは、不完全燃焼状態になることもあり、こうなってしまうと大量の一酸化炭素が放出されます。
一酸化炭素というのは、人間の体にとっても物凄く有害で、吸い込みすぎると死に至るケースがあります。
アパート側も、もちろん入居者の安全を一番に考えていますが、一酸化炭素による死亡事故が発生してしまうと、事故物件として扱われてしまいます。
このようなことを防ぐためにも石油ストーブの使用を禁止していることが多いのです。
カビが発生しやすくなってしまうから
石油ストーブを使うと、結露が発生する可能性が高くなります。
結露というのは、カビを誘発するため、物件の傷みや劣化に繋がってしまいます。
このようなことから、石油ストーブの使用を禁止している物件もあるのです。
ルールを知らずに石油ストーブを使っている人が持つリスク
このように、アパートでは石油ストーブの使用が禁止されているケースが多いです。
しかし、中には規約で禁止されているということを知らずに、石油ストーブを使ってしまっている人もいます。
ただ、石油ストーブの使用が禁止されている物件で、石油ストーブ関連の火災が発生した場合、
- 善管注意義務違反
として扱われることが多いです。
つまり、「知らなかった」では済まされないということです。
そのため、アパートに住んでいて、尚且つ石油ストーブを使っているという人は、もう一度賃貸契約書の禁止事項、規約を確認してみることをおすすめします。
アパートにおすすめの暖房器具って一体どれ?
では、石油ストーブがダメなのであれば、アパートに住んでいる人は一体どのような暖房器具を使えばいいのでしょうか。
エアコン
エアコンというのは、もともと物件に取り付けられていることもあり、暖房器具としても活用することができます。
そのため、わざわざ暖房器具を買わなくても、部屋を暖めることができるのです。
ただし、エアコンは電力を比較的多めに使用するため、電気代が上がってしまう可能性があります。
そのため、使い過ぎに注意しましょう。
電気ストーブ
一人暮らしで、部屋もそこまで広くないという場合は、電気ストーブを使ってみることもおすすめです。
電気ストーブというのは、文字通り電気で放熱を行い、部屋を暖める器具のことです。
ただ、長時間使い続けると、電気代が跳ね上がる可能性がありますので注意する必要があります。
こたつ
暖房器具の定番、こたつを使ってみることもおすすめです。
こたつというのは、比較的電力消費を抑えることができるのです。
ただし、こたつを設置するためにはある程度のスペースが必要になるため、まずは設置する場所の寸法を測り、丁度よいサイズのこたつを購入することをおすすめします。
ホットカーペット
続いては、ホットカーペットです。
カーペットに暖房器具が入っていて、スイッチを入れると放熱が開始されます。
部屋全体を暖める効果はありませんが、足元やお尻などを暖めてくれるため、エアコンなどと併用することをおすすめします。
パネルヒーター
最後はパネルヒーターです。
パネルヒーターというのは、電気の力でパネルを温め、その熱を放出する仕組みとなっています。
温風を直接出すわけではありませんので、暖房による乾燥を防ぐことも可能です。
ただし、一か所を集中的に温めることに優れているのですが、部屋全体を温める事には向いていないため注意しましょう。
賃貸での石油ストーブのまとめ
アパートでは、石油ストーブの利用が禁止されているケースが多いです。
その理由は、
- 火災の原因になる
- 一酸化炭素中毒の原因になる
- カビの原因になる
などが挙げられます。
また、このような規約があるのにもかかわらず、石油ストーブを使って事故を起こした場合、責任が問われる可能性がありますので、もう一度規約を確認しておくことをおすすめします。
また、「じゃあどんな暖房器具を使えばいいの?」と思っている人は、今回紹介した暖房器具の中から自分に合った物を選んでみてくださね!